骸骨

15/04/01
うちの社名が変更になった時の話。

簡単に言うと商標ゴロにヤラレてただけなんだが、担当者が俺になった。

とりあえず相手先企業の連絡先を調べてみると、新宿駅から徒歩数分程度のマンション。

あの辺のマンションはヤミ金と風俗の寮と、893様のペーパーカンパニー(幽霊会社)の事務所兼チンピラ雑居房だらけだから、この時点でおれは893様案件かとため息ばかりだった。

いざやいざやと弁護士と部下ひっ連れて乗り込むと、ヤ〇ザのヤの字もない普通に生活感のある住居。穏やかそうな人が出てきた。弁護士は訴訟か取り下げかを迫った。

簡単に言うと、すでに日本国内で著名となった権利者のある商標を他社や他人が勝手に出願した場合は、裁判には長い費用と関係者の疲労がつきまとうものの、高い確率で無効になるんだ。

特にこの相手は類似した商品を売ってるわけでもなんでもないから確実に勝てる案件ということで弁護士はウキウキしてた。

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