女の子

14/11/23
大学の頃の話。

その頃まだ実家暮らしで、田舎の一戸建てに住んでたんだけど。隣に新築の家ができて、三人家族が引っ越してきた。

旦那さんが自営業で奥さんと小学生の娘さん一人。

「あー隣り静かだったのに騒がしくなるな」

なんて思ってた。

自分は朝出て夜も遅いし、たまにしか帰らなかったからあんま接点ないんだけど。

で、休みの日に一日用事がない日なんかゴロゴロしてるんだけど。奥さんの怒鳴り散らす声がすごいの、夜中まで。

内容聴いてると子供さんに怒鳴ってるみたいなんだけど、とにかく異常なぐらい声張り上げて

「〇〇ちゃんが悪いんでしょ!!」

「どうしてそんなことするの!」

「アンタが~!!」うんぬん…。

ほんと聞いてて不愉快な叱り方するから

「うるせーなー…あたまおかしいのかな、あのおばさん」

とか思ってた。

でも、まぁそのうちそう言う怒鳴り声もなくなってきて、子供も少しづつ大きくなってワガママ言わなくなってきたのかな?とか思ってた。



で、自分は長風呂が好きなんだけど、休みの日は昼前ぐらいから風呂の中で本を読んだり、音楽聴いたりするのが結構日課になってて、一時間ぐらい入ってるんだ。半身浴?みたいな感じで。

うちのお風呂場はちょうどその隣家の側にあって、ウチの風呂場、ウチの駐車場、隣の家、って感じ数メートル離れてる。

時々自分が昼間風呂に入ってると、風呂場のすりガラス越しからなんかチカチカ反射する光が入ってくるんだよ。

昼間の風呂だから、すりガラスだけでブラインド下げてないから外の光とかスゴイ入ってくる状態で、最初は通り過ぎる車のライトか何かかと思って気にしなかったんだけど。

どうも妙だな。と思ってしばらくすりガラスを眺めてると…。

どうもとなりの家の二階の窓あたりが光源になってるみたいで「え?」と思ったの。懐中電灯でもないし、なんか既視感がある光だなと思ったら、手鏡を太陽の光に反射してる光のようだった。

小学生の頃、理科の実験とかで誰でもやったことあると思うんだけど。

あーとなりの子供かぁ…ととりあえず納得して気にせんかったんだが。

自分が大学休みの日に、実家で昼風呂はいってるとほぼ毎回それやってくる。さすがに気持ち悪かったけど、子供のすることだしなとか思ってた。

でもよく考えると休講日は大抵平日だし、平日の真昼間って子供学校行ってるし、あそこ一人娘だよな?とか思い始めるとどんどん不気味になってきた。

そういうのが半年ぐらいずっと続いてるんだよ。かと言って風呂中にすりガラスのドア開けて確認するほどまでも気にもならんし、まぁもやもやした日が続いていた。

そしたら、ある日夜中に寝てたら消防車の音が遠くからきこえてきて、ボーッとしながら、あーどっかで火事かな~と思って布団にくるまってた。

でもそのピーポーピーポー!がどんどん近づいてくんのよ。あーウチの住宅街のどっかだなー…おっ…結構近いな…ん?んんん!?

もうすぐそこまで近づいてきて、さすがにこれ隣じゃないの?と思って飛び起きて、自分の部屋から窓開けて顔出したらやっぱ隣っぽくて、暗い住宅街を赤いライトがぐるぐる照らしてた。

野次馬根性丸出しだったけど、さすがに外まで出て見物するのも気が引けるから一階に降りて隣家の側にある部屋の窓開けて見てたら、父親らしき人が救急隊になにか説明してた。

その横で誰かが搬送台に乗せられてすごい苦しがってた。

で、ちょっと家の方見たら、あのよく叫んでたおばさんが玄関先でボケっとつったってんの。…てことは搬送されるの娘さんだよな~…。と察知できた。

そこから妙だったのが、何事か叫んで父親と救急隊員が車に乗り込んですぐに病院に向かったっぽいんだけど、去ったあとにその奥さんブツブツ言いながらまた家に入ってったんだよ。

普通、両親とも一緒に行くだろそこ、と思ったんだけど。その時に、もしかして…とか色々考えてしまったわ。

あとあと考えるとあの光の反射が単なるお遊びじゃなくて、あの娘さんの必死のSOSだったのかな、とか思うとちょっと怖かったな~…。


ほんのりと怖い話スレ その105