幼馴染みがとある性犯罪の疑いをかけられ、警察が聞き込みにまわっていた。

幼馴染みは

「冤罪だ、たまたま現場に居合わせただけ」

と否定し、俺も信じた。
気が弱くて、だいそれたことはできないやつだと知っていたから、
全面的に味方をした。

しかしその後、警察の疑いは俺に向いた。
警察ってなんで俺を疑ってるのかとか、
そういうことはまったく説明してくれないのな。
ただひたすら質問質問質問。

おれが

「なんで俺が疑われなきゃいけないんですか!」

と訊いても無視して

「何日にどこにいた」

「何してた」

ってずっと質問。
ちょっとでも食い違うと、そこを凄い勢いで突いて来る。

これが官憲の暴力ってやつか、
幼馴染みもこれをやられたんだな、負けねーぞ…と思ってたら
ある日幼馴染みが逮捕されて、俺は放置になった。

あいつはキツイ取り調べは耐えられないだろうな、
冤罪か、でも裁判で覆せるはず、とか思ってたら幼馴染みから手紙が来た。



幼馴染み、真犯人でした。

弁護士と親に薦められて書いた手紙だそうで、中身は謝罪だった。
幼馴染み、警察に追い詰められて

「主犯は俺くんです」

って言っちゃったそうな。

「俺くんに脅されて仕方なく共犯に…」

と嘘こいたはいいが、矛盾点ボロボロで逮捕、起訴されたらしい。

それを謝罪しつつ

「でもぼくに有利な証言ヨロ」

って内容だった。
もちろんシカトした。

しかし幼馴染みがアホだったから助かったが、もっと嘘のうまい奴だったら
マジで冤罪に発展していたかもしれん。
あとでそれに気づいて冷や汗がダラダラ出た。


721 :名無し2016/04/29(金) ID:2Vc
今までにあった修羅場を語れ【その17】