引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?216
https://anchorage.5ch.net/test/read.cgi/occult/1245407426/
864:一回は一回です。。 2009/06/30(火) 01:38:10 ID:R1fnW0W6O
おれが学生時代の話。
学校が終わった後、家に帰る前に近所の公園で一服するのが日課になっていた。
その公園にはいつも1人で遊んでる子供がいたんだ。
いつの間にかおれはその子と仲良くなってて、よくベンチでお喋りしてた。
その子は体にあざが多かったんだけど、木登りしてる姿を見掛ける事も
少なくなかったから、元気な子だなぁ位にしか思ってなかった。
ある日いつもの様にお喋りしていると、桃太郎の話を聞かせてくれた。
学校で習ったそうだ。習わなきゃ桃太郎を知らない世代に驚いた。
翌日。その子がいない。帰る時に茂みの陰に隠れているのを見つけた。
何してるの?
かくれんぼ!
友達できたんだぁ、と少し嬉しくなった。
でもおかしかった。鬼らしい子が見当たらない。
鬼は誰なの?
お母さん!暗くなると見付けてくれるんだ!
切なくなって、その日はそのまま帰った。
次の日もその次の日もその子は隠れていた。しびれを切らして声を掛ける。
お兄ちゃんが鬼やってあげようか?
お兄ちゃんは桃太郎!
?と思っていると、母親らしき人がやって来た。そしてその子の頭を掴んだ。
ブチブチと音がする。
お母さんが鬼なの!お兄ちゃんは桃太郎だよね?
お母さんが鬼なの!お兄ちゃんは桃太郎だよね?
血走った目でおれを睨みつける母親の顔は今でも忘れない。
ひとりかくれんぼも怖いけど、ひとりでかくれんぼをする子も怖いです。
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