若い女が田舎に住んでて何がストレスになるかって、
それはもう「甘味不足」以外何物でもないくらいでした。 

深夜にふと「ゼリー食べたい・・・」と呟いたら最後、
頭も口の中もゼリーに埋め尽くされて、何も手につかなくなる。 
こういう時のために緊急避難用のフルーチェを常備してはあったのですが、
いかんせんそういう危急の時に限って牛乳がない。 
何かなかったっけ・・・と冷蔵庫を開けてみるのですが、
他の2人の甘味系食料を発見したりして余計切なくなったり。 
(※当然のことですが、自分以外の人間の個人的に買った物を無断で食べるのは御法度でした) 

この家に住んでいて何か自作以外で食べたい、となると山を降りて買いに走るしかないわけですが、 
最寄りの店でも最低20分かかることによる往復のガソリン代 
               + 
夜7時になると大きなスーパーが閉まってしまっているので目当ての品物を買えない確率が高い 
(十時くらいまでやってるスーパーは個人経営の小さな店舗で甘味コーナーが小さい) 
・・・・という現実を鑑みて、やっぱり「まぁ明日まで我慢するか・・・」と
大抵はどんなに食べたくても涙を飲むんです。貧乏だったから。 

でもごくたまに「――それでも甘いものが欲しいいいい!!」と甘味中毒者のように
家を徘徊する時があって、 もうそういう時は、街で2件しかない「コンビニエンスストア」へ行く、
という禁断の解決手段しかないわけです。深夜だから。 

その当時、私の中で「コンビニ」というのは 
いつもは絶対に買わないはずの定価でしか物が売ってなく、しかも位置関係が 
山の家>>>>>>>>>>>>>専門学校>町>>>>>>>>>山コンビニ 
 (※この山降りてもっかい別の山に登らなきゃいけない高低差、確実に燃料計に変動がある距離) 
つまり行って帰ってくるのに一時間以上かかる場所なわけで、時間、運転する労力なんかも考えると 
そこに行くこと自体がものすごい無駄で贅沢なものでした。 

普段なら絶対そういうことはしないはずの倹約山生活者なのに、 
数ヶ月に一度、それでも甘い物が食べたい!!!という衝動が抑えられない時があって、 
居ても立ってもいられなくなって、財布の中を確かめて、部屋着から着替えて、
深夜に自室から飛び出してました。甘味脳怖い。 

そして、そんなときは階下に降りて靴を履く前に、姉さんズに外出する旨を報告。 
いま現在町中に住んでて気楽に言ってる「コンビニいってくるけど何か買ってくるものあるー?」 
という物言いでは決してなく、居間でTV見てくつろいでいる他の2人を見回して重々しく 

「・・・わたくし、今からコンビニへ参ろうと思っておるのだが、各々方なにかご所望の品はないか?」 

と深夜、突然の下山宣言をすると、姉さん2人も何事!?と飛び起きて 

「―――すわ!コンビニとな!」 

「・・・・コンビニ!!?ま、待たれよ!!
確かそれがし、以前このようなプリンが発売されたと小耳に挟んだのだが・・・」 

「ぬう!それは聞き捨てならん!待たれよ待たれよ、我も共に道行かん!」 

「いや我も!!!」 

・・・みたいな流れになって結局3人でいそいそコンビニへ甘味漁りの旅に出た懐かしい思い出。

壬生義士伝、流行ってました。 



100 :山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/30(火) 06:01:15.29 ID:QF4vdbyE
書いたら思い出した。 

壬生義士伝、町の図書館でようやく貸出順が回ってきて、休日に居間のコタツで一気読みしました。 

朝から読み始めて、面白くて止まらなくて、夕方くらいに読み終わり。 
もう最後の怒涛の展開、息子の独白、漢文の手紙のくだりで涙腺が崩壊して、 
しばらく立ち上がれなくなってコタツに突っ伏してしくしく泣いてたんです。 

そしたら姉さんAが仕事から帰ってきて、薄暗い居間の襖を開けて、号泣する同居人(私)を発見。 
「なに、どうしたの!!」とびっくりして駆け寄ると、涙と鼻水でグチャグチャの顔で 
「・・・・ぜづなずぎで(ズビズビ)ごれ・・・・がわいぞうで(ズビズビ)・・・ぶり(無理)いいいい・・・」 
と思い出し泣きでもう一回突っ伏す私。事態が飲み込めずに右往左往する姉さんA。 
そこに姉さんBが帰ってきて「ただい・・・・・ってなに!!?どうしたん!喧嘩!?」となってカオス。 

しばらくのあいだ泣ける読み物は共有スペースで読まない、という約束事が増えた、という話。 


101 :山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/30(火) 07:49:09.30 ID:QF4vdbyE
早朝書いてたの読み直したら、なんかすごい時代劇オタクな女3人みたく読めてしまった。
怒られる。あくまで雰囲気です雰囲気。 


103 :名無しの権兵衛さん 2013/04/30(火) 09:45:55.07 ID:p++3Ta2f
いやいや専用スレなんだし好きに書いてください 
姉さんの結婚を機に同居解消とあったけど、それぞれの彼氏が家に来ることもあった? 
初めて家に来た時なんかはどんな反応でしたか? 


104 :名無しの権兵衛さん 2013/04/30(火) 09:49:45.90 ID:ilKKAwZU
昨日初めて見てスレさかのぼって読んでたけど 
山奥姐さん達面白すぎる! 

新スレできたのね 
私の中ではもたい、室井、小林 3姉妹のイメージだわ 


105 :名無しの権兵衛さん 2013/04/30(火) 09:49:46.97 ID:mEQ2vkvl
朝からフイタw 


106 :山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/30(火) 10:25:37.47 ID:QF4vdbyE
すいません・・・なんか早朝+懐かしさで義士伝読み返し、で文章が濃くなった。 

>>103 
<姉さんの結婚を機に同居解消とあったけど、それぞれの彼氏が家に来ることもあった? 

私と姉さんAは彼氏なし。男っ気なし。 
姉さんBは移住前から付き合ってた彼氏がいて、専門学校卒業と同時に遠距離恋愛に突入してました。 
この姉さんBが結婚しました。彼氏さんもいい人だったので、たまーに泊まりにきてました。 

あと、「3人全員が知り合い」の男の人と家族以外は、家にいれない決まりでした。 
なんとなく皆、女3人で住んでることはあんまり大きく公言してませんでしたし・・・。 
あと田舎と言えどもやっぱり知らない人がウロウロしてたら目立つし、 
家主のおばちゃんが嫌がるようなことはしないでおこうね、というのが暗黙の了解でした。 

<初めて家に来た時なんかはどんな反応でしたか? 
ちょっと覚えてないです・・・ごめんなさい。 
ただこの姉さんBが移住発案者だったため、彼氏も協力的だったのは事実です。
嫌だったら反対しただろうし。 

>>104 
やっぱり猫が好き、は私も見てました。姉さんAがビデオ持ってた。 


仕事行ってきます!読んでくれてありがとう。 


108 :名無しの権兵衛さん 2013/04/30(火) 15:42:44.66 ID:XKMl4EAA
読ませてくれるねー 
目に浮かぶようだ 


甘味って、人によってはそんなに甘美なものなのか 

あ、甘美と甘味、似てるな 


109 :名無しの権兵衛さん 2013/04/30(火) 16:16:17.53 ID:R+khKlKv
山奥さんおもしろいわ 
私もやっぱり猫が好きのメンツで想像してたw 

甘味に飢えるってマンガの「刑務所の中」を思い出しちゃった 
そこまで切羽詰まるってことは、なんか甘い物たべたーいってレベルじゃなくて 
身体が真剣に求めてるんだろうね 


113 :名無しの権兵衛さん 2013/04/30(火) 21:28:47.85 ID:ilKKAwZU
甘味への執念すげー 
でもわかるなー 

以前離島に赴任してた友人も甘味欠乏症には悩まされていた 

島には1件しかパン屋さんがあるのだけど 
めったにプリンとかケーキが店頭にあることはなく 
生クリームが売っていないので自作もできず 

実家に帰る度にボール一杯の生クリームを作って舐めていた 
らしいです 

島には1軒酪農家があったので直接生乳を買ってきて生クリームを 
作成しようとしたらしいですが失敗したそうです 


107 :名無しの権兵衛さん 2013/04/30(火) 14:51:51.41 ID:QHbc225s
お隣の住人はどんな人でした? 
やはり老人かな。 
田舎だから変な人が近くに住んでると怖いよね、女世帯だし。 

それから虫キツネ、蛇の他に、狸とか野生の獣いましたか? 


116 :山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/01(水) 10:44:39.03 ID:JajHhfVo
おはようございます。五月になるのに寒い。 

>>107 
お隣は独居のおじさん?おじいさん?でした。娘さんがたまにいらっしゃる感じで。 
唯一隣接しているご近所さんだったんですが、あんまり交流はなかったです。 
あちらもうるさいのが苦手、みたいだったので、女3人が越してくるというのは最初歓迎してなかったかも。 

タヌキはいました、よく車に轢かれてました・・・。 
あとウサギは家の脇でよく見ました。近づいても逃げないし、結構大きいので黙って立ってると怖かった。 

テン、とかイタチ?的な奴もいました。なんかぬるっと長いフォルム。 
縁側の戸袋のとこに穴が開いてて、そこが猫たちの通り道だったんですが、 
イタチが入ってくるようになったので塞ぎました。 


117 :山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/01(水) 10:55:11.50 ID:JajHhfVo
甘味話、楽しんでもらえて嬉しいです。 
生クリーム、べっこうあめ、自作甘味話、いいなあ。 

何が甘味脳を刺激するかって、やっぱり深夜の料理番組でした。 
お金無い時はマチャアキ見るの禁止になりましたから。たまにお菓子作るからあの番組。 
不思議なのは、肉とかにはあんまり反応しなかったことです。焼肉のCMとか見ても肉~~!とは思わない。 
ただ新作プリン、とか流れちゃうともうダメ。女3人でコタツ囲んでその瞬間だけ時が止まってました。 


118 :山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/01(水) 11:45:19.12 ID:JajHhfVo
甘味といえば、ちょっと違うかもしれませんが、 
国道からこの集落に入ってくる横道の入り口に、ひとつだけ販売機が立ってました。赤いやつです。 

今時分の春のあたたかい夜に、そこへぶらぶら猫と一緒にコーラを買いに行くのが好きでした。 

ちょっとパーカーなんかを引っ掛けて、過酷坂をつっかけ履きで降りると、 
後ろからグンタが首輪の鈴を鳴らしてついてくる。 
歩いて片道10分くらいなので、ほんとに夜のきままな散歩という感じです。 

今の時期は、ガードレールの横に小さな花がポコポコ顔を出して、 
山肌のほうはハナミズキなんかが咲き出してました。山菜が採れ始める季節です。 
街灯も見える範囲で一本あるかないか、という感じなんですけど、 
ずっと一緒にいてくれる猫がいるからそんなに怖くなかった。 
月明かりも、街で見るより本当に明るくて真っ白で、くっきり影ができて、本当に「明かり」という感じ。 

しばらく歩くと、奥まってる山の家からは見えなかった裾野というか、街へ続く平野が見えてきて、 
田植えのために水を入れた田んぼがずーっと先の方まで続いてて、 
水面が月明かりをキラキラ反射して、一帯がまるで大きな湖みたいに見えるのがちょうど今の時期でした。 

田舎の風景って田んぼの様子でガラッと様変わりするので、あと少し経つと植えた苗が伸びて 
6月ごろには一面の草原のように見えたし、収穫時期は金色の海みたいで本当に綺麗でした。 

それを横目で見つつゆっくり歩いて、自販機でコーラを一本買って、また元来た道を戻っていくと、 
次は月明かりを背にして歩くので、自分の影が前を歩くことになる。 
するとそれに猫がじゃれて、1人と1匹でキャーキャー言いながら競争して帰りました。 

歩くにつれ、まただんだん山深くなっていって、坂の上にぽつんと私たちの家があって、 
見上げると、1階の居間からオレンジ色の光が漏れて、かすかに姉さん達の声が聞こえて来る。 
真っ黒な山に囲まれて、そこだけが温かくなって見える。 
人間の住んでる光、というのが凄く懐かしく、愛おしく思えたのを覚えてます。 
たかだか往復10分ほどの散歩なのに、「自分の家に帰ってきた!」という気持ちが
湧き上がってくるというか。 


2年とちょっとしか住んでなかったのに、自分の実家も町中なのに、 
「郷愁」というと、この時期の散歩を思い出します。そんな話。 


119 :名無しの権兵衛さん 2013/05/01(水) 12:01:51.28 ID:JO16DJqo
>>118 
こんにちは―! おばちゃんなんだかじんわりしましたw 
素敵なお話ありがとう。 

猫と散歩いいなあ 


124 :山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/02(木) 09:00:46.23 ID:bE/tvpXd
おはようございます。やっぱり寒い春。 

散歩話、あの頃の思い出のなかではダントツのノスタルジー量であります。 
夏はホタルと歩き、秋はススキを振りながら歩いた思い出。ああ、郷愁。 

動物のお医者さんは高校の時に流行してました。 
味噌爆弾を破裂させた話を同世代の友達にしたら、十中八九「・・・つまり、しるこ爆弾?」と返ってきました。 
牧場実習の話はちょっと思い出せないので、今度実家に戻ったら全巻探して読み返します! 


125 :山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/02(木) 09:30:29.22 ID:bE/tvpXd
今日は後半、山とは関係ないのですが、思い出しちゃったので書き込ませて頂きます。 


山の家は、山奥ではありますが「市内」だったので、ゴミ出しにいろいろな制約がありました。 

折しも「ゴミ袋を透明にしよう」的な流れが全国に広まり始めた頃で、 
それまでは缶とビンと生ゴミ?くらいしかなかった分別基準が、ある年一気に8つほど増えたんです。 
ビンならビンで「緑」と「茶色」と「透明」に分けなきゃいけなくなったり、缶は「スチール」と「アルミ」。 
「包装ビニール」と「プラスチックゴミ」も基準は忘れましたが区別が付き、 
とにかく一つゴミを捨てるだけでも壁の分別表とにらめっこするような日常になりました。 
ゴミ袋も指定になり、町内会で買ったものが毎月配られ、(確か10枚300円・・・?だったかな) 
足りなくなったら自分で市役所まで買いに行く、という形をとるように。 
私たちの世帯も同様だったのですが、各々で自炊する形をとっていたので自ずとゴミの量は多くなり、 
あと、在宅で作業するときに出る作業ゴミみたいなものも出るときは大量に出るので、 
たまにゴミ袋がない!ゴミが出せない!ということがあったりしました。 

これに改革のメスを入れたのが、財務担当しっかり者の姉さんBで、 
どこかから情報を仕入れ、バケツ大ほどの「コンポスト」と「ふりかけ酵素」を買ってきました。 
なんでもこれに「生ゴミ」を入れて上から粉末状の酵素をかけて密封しておくと、 
単なる「腐敗」ではなく「発酵」し、そのまま庭に撒くことのできる肥料になる、ということでした。 
とにかく食物系の生ゴミは、今後水気を切ったのち、このコンポストに入れるようにすれば、 
ゴミ袋に入れて出す「可燃ごみ(紙ゴミなど)」の量は大幅に減るし、 
さらにエコでもあるし一石2鳥だね!ということで早速導入することになりました。 


126 :山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/02(木) 09:44:12.33 ID:bE/tvpXd
コンポストの下は2重底になっていて、下部に小さい蛇口がついていました。 
発酵が進んできてゴミのカサが減ると、底の部分に水気が溜まる仕掛けになっていて、 
器をあてがって蛇口をひねると、なんというか・・・ 
腐敗臭でもない、甘酸っぱいような?なんかそういう茶色い液体が出てくるんです。 
それは薄めて肥料液として、発酵の進んだゴミ本体は庭に穴を掘って埋めたりしてました。 
生ゴミの量が劇的に減って、姉さんBが喜んでたのを覚えています。 


時が変わって、3年後くらいかな、私が山を降りて実家に帰ったあと。 
その後就職した会社で仲良くなった同僚から「おがくず風呂」のタダ券を貰いました。 
なんでも県内初オープンだそうで、周りはそんなもの見たことも聞いたこともないという人ばかり。 
「行ってみたいけど1人じゃ怖いから山奥子さん一緒にどう?」ということだったので、
喜んで便乗することに。 
なんかエステみたいなもんかなーわくわくするなー、と退社後、
女2人でキラキラした明るい店舗に入りました。 


127 :山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/02(木) 10:09:57.54 ID:bE/tvpXd
綺麗なおねえさんに指定の服に着替える様よう言われ、半袖半ズボンの作務衣みたいなものに着替えると、 
次は「おがくずで汚れますから・・・」とのことで渡されたシャワーキャップでカリフラワーみたいに髪を覆います。 
その後、おもむろに差し出されたのが、おチョコ1杯分ほどの「酵素ドリンク」。 
これを飲むと、何か分からないけどいいことが起こるらしい。素晴らしい。 

じゃあ飲むかー、と何気なく口を近づけると、甘酸っぱいような変な臭いがして、本能が飲むのを留まらせる。 
・・・あれ、これ、なんかどっかで嗅いだことある・・・・ 
と、嗅覚が記憶の蓋をグギギギとこじ開けてきて、ふいに 

・・・・これ、コンポストに下から出てきてたあの液体の臭いじゃん・・・・!!! 

と思い当たってしまいました・・・。酵素ドリンク・・・ああああ、そういうことかああああ、みたいな。 
もうその瞬間、三角コーナーの生ゴミとか、冷蔵庫から出てきた賞味期限切れの羊羹とか、 
大量に貰ったはいいけど茹でても茹でても一向になくならなくて結局腐らせちゃったホウレン草のおひたしとか、 
なんかそういう炊事関係の暗部的な記憶がぶわあああああーーっと脳内に押し寄せてきて、 
・・・これ、飲まなきゃだめ?どうしてもだめ?だめですか・・・どうしてもだめですか・・・
ってもう、とにかく泣きながら飲みました。 
飲まされたものはちゃんとした食べ物と製法で作られたものでしょうから、飲んでも全然平気なんでしょうけど。 


128 :山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/02(木) 10:33:06.24 ID:bE/tvpXd
ここからは完全に蛇足なんですが、おがくず風呂の記憶。 

酵素ドリンクで気分最悪になった私と、 
そんなことはつゆ知らず「あんまり美味しいもんじゃないね」くらいの感想で飲み干した同僚が
次に通されたのが、 広い室内プールみたいな場所が一面の黄色いおがくずに埋め尽くされた場所。 
これがおがくず風呂かああーと、もの珍しさで思わず感嘆の声が出る感じ。
室内も温水プール場みたいに暖かかったです。 

そこに、スタッフの人が2人分の穴を掘って待っててくれていて、どうぞーと言われおずおずと穴に入る。 
ちゃんと椅子みたいにお尻を乗せる場所も作ってあって、中に入るとホワホワと温かい。 
座ったところを見計らって、スタッフの人が上からスコップでおがくずを穴に入れてくれる。 
首まで埋まって「ハイ、30分ほど入ってると汗が出てきますから~」とか言われて
30分かー長いな・・・とふいに横を見ると、 
いつもはハイヒール履いてスーツでビシッと決めてクールビューティーと言われている同僚が、 
カリフラワーみたいな頭になって、白い小麦粉でバカ殿様みたいな白塗りの顔になって 
(※別途00円出すと小麦粉パックもできますよ、と言われたのでこの際だからやってみてた) 
しかも晒された生首みたいにおがくずに埋まってる姿を見た瞬間に何かが私の中でブチ切れてしまい、 
思わず「ぶふふぉはああーー!!!!」と吹き出した瞬間、反射的に顔を伏せてしまい、 
首下のおがくずに小麦粉パックの顔で突っ込んだ私を見た同僚がつられて爆発、 
バフォーーと吹いたその返しで吸った息でおがくずを大量に吸い込んでしまい盛大に器官に入って
咳込んでしまい、 もうもうなんか死にそうになりながらスタッフに掘り起こされてた思い出。 


129 :山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/02(木) 10:39:52.19 ID:bE/tvpXd
しまい、しまい、となんか暑苦しいぶんしょうになってしまい。うーん、臨場感とは難しい。 

あと蛇足の蛇足で、 
埋め戻されて30分後にまた掘り起こされた後、おがくずだらけでシャワー室に向かうとき、
入れ違いで明らかに
「長男の嫁に何かよく分からないけれど風呂屋のタダ券もらったから近所の将棋仲間と入りに来た」
的な様相の、よくわかってないままピンクの浴衣を着せられて
頭をカリフラワーにさせられたおじいちゃん2人とすれ違った時も 
腹筋ピクピクして辛かったです。 


130 :名無しの権兵衛さん 2013/05/02(木) 13:21:38.02 ID:4++g4H18
>>129 
wwww おばちゃんかと思ったらおじいちゃんw 

今日も楽しいお話ありがとう(^O^) 


131 :名無しの権兵衛さん 2013/05/03(金) 07:58:14.94 ID:lZAK3Kyp
今日もニヤニヤ楽しいです 

今って美容の為に、酵素飲むの流行ってない? 
酵素ってあの匂いかぁ~ 
勉強になったよ…orz 


132 :山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/03(金) 09:55:02.27 ID:DL6bl/TM
おはようございます。連休なので娘息子とピクニックへいってきます。 

>>130 
おじいちゃんでした。テルマエロマエに出てきそうな。 

>>131 
あれを飲まずば健康になれないのであれば不健康で結構だ、とは当時の私には言えませんでした・・・。 


133 :山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/03(金) 10:21:16.09 ID:DL6bl/TM
今日は短く。 

山の家はいわゆる「電波等視聴困難地域」でした。 
山陰に位置してたし、杉やら雑木やらに取り囲まれてたから受信が難しかったんでしょうね。 
なので、山の上にここの地域専用の電波塔が立ってました。 
集落単位で受信料を支払っているのか?だからBSが見れました。BS1と2があって、プレミアムがなくて。 
折しもイチローがシアトルマリナーズで大活躍していた時期だったので、
もう夢中で昼夜逆転して見てました。 

ガス屋のおじさんが数週間に一度、プロパンを交換に来てくれるのですが、このおじさんも野球好き。 
道幅1メートルの過酷坂をプロパン満載の軽トラでずおおおおおおっと無理くりに上がってきて、 
さっさかプロパンを交換しながら「最近のイチローの走攻守がいかに凄いか」的なことを早口で語り、 
私が出したお茶をがぶがぶっと飲んで、また空のプロパンを積んで
バックで過酷坂を結構なスピードで降りていくんです。 
毎回、風のような早業で感心して見てた記憶があります。おじさん元気かなあ。 

こんな感じに、田舎のおじさんおばさんは皆さんすごく元気で、 
自営の店で働いてたり、畑を持ってたりするからか80代になってもハツラツとしてました。 
あとみんな力持ち。腰が90度に曲がってたりしてても大根20本背負って山道歩く、とか。 

そういえば、サトイモのおばあちゃんは80代だったけど毎日畑仕事のあとにビール飲んでました。 
「この一本がすごくうめえ」って土に汚れた手で缶をプシュっと開けてごくごくごくっと。
最高に美味しそうだった。 


135 :名無しの権兵衛さん 2013/05/03(金) 13:57:59.96 ID:HC8IoIRH
BSプレミアムはデジタル始まってからのチャンネルだから当時はなくて当然じゃない? 
前身?のBSHiも2000年からだし。 

田舎のじーちゃんばーちゃんは身体丈夫だよね 
特に歩く距離がすごい 
まじ頭下がる 
あとおじーちゃんかおばーちゃんか分からないのあるあるwww 
人間て生まれた時も顔だけだと男女の違いが曖昧 
歳取るとまた曖昧になっていくって本当だよね 


136 :山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/05/03(金) 15:48:40.16 ID:DL6bl/TM
>>135 
ああそうか、プレミアムってデジタル移行時から出来たのか・・・。 
いつの間にか出来てたような気がしてた。教えてくれてありがとう。 
あれ、なにげにいい映画がやってるから嬉しい。 

サトイモのおばあちゃんも一瞬見ただけでは性別が分からない感じだったなー。 
モンペはいてるから「おばあちゃん」だって分かるくらいで。声も野太かったし・・・。 
曖昧に生まれて曖昧に帰っていく、ってなんか面白い。 


155: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/25(木) 20:31:27.00 ID:ukII9ycr
ええと、いい天気なのと、久々に子供のいない静かな家なのと、
で思い出してきたことをまた、ツラツラと。 
この話は、山の家の生活を語るのに避けて通れないから、
もう早めに書いておきます。

「同居が終わった日」の話です。

今日みたいな天気のいい日だったのを鮮明に覚えてます。


156: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/25(木) 20:31:28.00 ID:ukII9ycr
山の生活を始めて2回目の冬を越えて、夏が近づいてきた頃。 
3人共通の友人が山の家を訪ねてきてくれたんです。
確か、姉さんBの同級生だったかな。専門学校の。 

それぞれの近況なんかを報告しつつ、
隣町に新蕎麦を食べにいくことになりました。 
名物の手打ちそばで、ひるどきは行列が出来るぐらい美味しいんです。 
姉さんAは別の用事で外出してて居ませんでした。 

そのとき、私は24歳で、明らかに去年の春とは違って、
公私共に身辺がザワついていました。 
お仕事を貰っている先の方から、そろそろ身を固めなさい、
という名目で「お見合い」を勧められていたり。 
他方で、実家の両親が次々と入院したり。
帰ってくるつもりはあるか、と遠まわしに聞かれたり。 

仕事先と山の家の往復で恋愛とは程遠かったから、
正直見合い話はピンとは来なかったのですが、 
この先この仕事を続けたいなら地元の方と
縁続きになるのが最良の選択だよ、と言われれば、 
ぼんやりした頭で地場産業だしそうだよなあー
仕事もようやく軌道に乗ってきたしなー、 
でも、そうなると両親のことは誰が見るんだろう・・・・
弟に帰って来いとはまだ言えないし・・・ 
(※弟はこのとき、別の場所で家業を継ぐための修行中でした) 
と、考えても考えても答えの出ない堂々巡りな日々を、
とににかく悶々と送っていました。 

そういえば、こういう悩み事とか相談とかは、
不思議と姉さん達には相談しなかったし、されもしなかったな。

評判通りに美味しい蕎麦を食べて、大満足で山の家に戻ってきた時、 
何故か一度もそんなことになったことがないのに、 
私の両腕の関節が急にバーッと腫れ上がってきたんです。本当に突然。 

「ちょっと山奥子ちゃん――これ蕎麦アレルギーじゃない?!苦しくない?大丈夫?!」
 
と友人さん達から焦りながら言われて、
いえいえ苦しいとかはないですし、
まあちょっと寝てれば治ると思いますーということで、私は自室に退散することに。

今までアレルギーなんて出たことがないし、ベットに寝転がって、 
何なんだろうなーこれー・・・と、ちょっとぼんやりしてたんです。 
多分、疲れが溜まってたんですね。
考えることが多くてよく眠れない日が続いてたのと、 
あと、生蕎麦は強いから。蕎麦湯も飲み干したし。 

しばらく、うつらうつらしてたら、姉さんBが冷たいお茶もって部屋に入ってきたんです。 
大丈夫?うん平気ー、なんでだろうね、こんなこと今までなかったのにね、
なんて話してたら、姉さんBが急に、山奥子ちゃん、あのね、と。 

「わたし、結婚することになったよ」

もう、その言葉を聞いた瞬間のことを、今もすごい覚えてて。 

すごく大事な「何か」を決めた人間の顔を、姉さんBがしてて。 
張り詰めたような、泣き出すような、
困ったみたいな、怒ったみたいな。 

そういう顔をしている姉さんBを見た瞬間に、
ああこの生活が終わるんだな、っということが分かったんです。 
姉さんAと姉さんBと私と、グンタとチョビさんの、
みんなのこの山の中の生活が今日のこの日を境に、
終わりに向かって進んでいくんだ、っていうことがバーっと目の前に見えて。 

今日まで一緒に暮らしてきた姉さんBが、自分の幸せを見つけて、
自分の意思で方向を決めて、自分の意思でこの家を出ていくんだ、って思ったら 
そしたら、両目からほんとに吹き出すみたいに涙が溢れてきて、
 
「おっ・・・おべっ・・・おべでたうふううう~~~~!!!!」 

ってどうにか祝福の言葉を言ったあと、興奮し過ぎて
蕁麻疹がまた増えて何故か知恵熱が出て寝込んだ、という思い出でした。

甘酸っぱい。

なんであのタイミングで姉さんBが私に発表したのかは分からないんですが、 
とにかく「親兄弟以外では一番最初」だったらしくて、光栄。 
姉さんBは件の彼氏と2年間の遠距離恋愛を実らせて
この後ゴールインしました。いまも幸せそうです。 

私はいろいろ考えた挙句、これを機に山の家から出て、実家に帰ることを決めました。 

姉さんAは別の人と1年、山の生活を続けてから、実家に帰ってました。 
結局、彼女に一番迷惑をかけてしまったかもしれません。 

それでは、また・・・。


161: 名無しの権兵衛さん 2013/04/25(木) 20:31:33.00 ID:S9Bh42M0
「三人暮らし終了のカウントダウンが始まった日」なんだね 

今は蕎麦は平気なのかな? 
自分も疲れてると何故か右太股に蕁麻疹が出るんだよ、よくわかんないんだけど 
そういや友達に「初めて友達に言います。結婚します」と言われた時は、ビックリしたけど嬉しかったなぁ


162: 名無しの権兵衛さん 2013/04/25(木) 20:31:34.00 ID:QZFHsjSS
どんなにいい時間も終わりは来るんだろうけど、その理由が幸せな事だったのは素晴らしい事だと思います。 
お蕎麦が食べられる山奥って、僕のツレが住んでた安曇野を思い出しました。


165: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/25(木) 20:31:37.00 ID:ukII9ycr
とびだせ科学くん!に子供が夢中。大人も夢中。この隙に。 

>>161 
そういうことですね。 
不思議なのは、この日のことはこんなに鮮明に覚えてるのに、以後の記憶は曖昧なんです。 
具体的な引越しとか、最後に2人とお別れした時とか、 
そういうことは霞がかかったみたいにボンヤリしてて、あんまり覚えてない。 

蕎麦は全然平気です。ぶっちゃけ蕎麦屋の子なので、
こんなことは後にも先にも一度だけでした。 
他人の結婚報告がこんなに心に刺さったのも、この時だけだったなあ。 

>>162 
正に、私にとっての「青春が終わった日」でしたね。 
本当に本当に楽しかった時間だったから、
なんというか晴れ晴れとした最後で、幸せでした。 
安曇野も素敵なところですよねー。
一度、軽四で姉さん達と貧乏旅行しました。 


163: 名無しの権兵衛さん 2013/04/25(木) 20:31:35.00 ID:rxOO2T8F
吉本ばななの青春小説みたい。


165: 山奥子 ◆PsJbC7AQW9Ay 2013/04/25(木) 20:31:37.00 ID:ukII9ycr
>>163 
学生時代コミュ障だった私にしては上出来の青春だったと思います。ほんと。 


252: 名無しの権兵衛さん 2013/04/25(木) 20:33:04.00 ID:ArQTcG+v
幻想的だな・・・


38: 名無しの権兵衛さん 2013/04/25(木) 20:29:30.00 ID:wKD25ic1
なんだかんだで、田舎っていいよな。


女三人で山奥に住んでた人の話を聞くスレ

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