
09/06/17
今でも不思議でワケわかんないんだけど、俺の幼なじみが遭遇した話を書きます。長いです、ゴメンナサイ。
幼なじみは女なので、名前は仮にA子とします。もう5年前になるけど、A子は当時23歳だった。
そこそこ美人なんだけど、性格がかなり変わってて近寄りがたい雰囲気の女なので当然彼氏もいなくて、俺はよく
「誰かイケメンを紹介してくれ」
と言われていた。
ある日、仕事から帰ってきた俺は、家の前でA子とカチあった。(家が隣同士)いつもは軽く立ち話をするのだが、この日はA子がこんなことを話し出した。
「今日、たまにはバッグのそうじでもするかーって思ってさぁ。いつも持ち歩いてるトートバッグの中身を、テーブルの上にぶちまけたの。
まるめたゴミとか100円玉とか板ガムとかいろいろ出てきたんだけど、その中にさあ、なんか畳んだメモが1枚あってね。なんだろと思って開いたらさ…ほら、コレなんだけど読んでみ」
そう言って、1枚の紙切れを渡してきた。何かのDVDの予約受付票(販売店とかにまとめて置いてあるやつ)の裏に、ボールペンで雑な文字が書きなぐってあった。
『●●●であなたを見かけました。とても気になっています。どうしても声をかけることが出来なかったので、こうしてメモを書きました。
俺は20歳、××大学の学生です。顔はよくラルクのハイドに似てると言われます。個人的にお会いしたいです。電話かメールください。090-****-****、メルアド***@***~』
俺は思わず
「うわキモ」
と口走った。
●●●とは、近所にあるレンタルビデオ店。××大学も近所にある。
その自称ハイド君は、いっさい気配を悟られずにA子に忍び寄り、肩から提げているトートバッグの中にこのメモを放り込んだのだろうということだった。
A子は
「面白そうだからこれからメールしてみる」
と言いだした。
この頃のA子はとにかく彼氏に飢えてたし、なんつうかバカだったので、こんなおかしなアプローチにもロマンスを感じてしまったんだろうと思う。
俺は別に止める理由もないので
「どうなったか後で教えてね」
と言ってその場はオシマイ。
そしてこの日から俺に、ハイド君にアクセスしたA子からの詳細メールが届いた。
ちなみに1週間でこんな感じだった↓
「さっきメールしたよ!はいど君、照れちゃってなんかすごいかわいい感じw」
「とりあえずメールから友達始めることになったw」
「初めて電話した!声渋くてカッコイイ」
「今日はすごく口説かれた、今度会ってくるかもw」
そんなこんなで、また家の前でA子とカチあった時。ホラこれがハイド君だよー、といって携帯に送られてきたという画像を見せてきた。でも、そこには俺が写っていた。
「は?コレ俺じゃん」
と思ったんだけど、A子はハイド君だと言う。しかも
「確かにちょっとハイドに似てるでしょ」
なんて言って喜んでる。
意味がわからなくて、しげしげと画面を見るんだけど、どう見ても俺の顔だと思った。でも俺はA子の携帯に自分の画像なんて送ってないし、そもそも俺はハイドになんて全っ然似てない。
ワケがわからなくなって、何だかものすごく恐くなってきたので、A子に恐る恐る
「あのさ、これ俺に見えるんだけど」
って聞いた。A子はポカーンとして、
「なに言ってんの。あんたじゃないでしょ、どう見ても」
と言って携帯をひったくりそれに目を通した瞬間に、金切り声を上げて、携帯ぶん投げた。あまりの勢いに俺も、どうしたよ!?おい!?ってビビってるとA子が
「かおかお、顔が…」
と叫んでた。
下に落ちた携帯をつまんで見てみると、男の顔がさっきと変わってた。もう俺の顔じゃないんだけど、なんか虫唾の走ったような機嫌の悪いへんな顔になっていた。マジですっっげえビビった。A子が
「その画像消して!はやく消して!」
とわめくので、怖かったけど俺はその画像を削除した。
二人して冷や汗かきながら
「なんなのアレ」
とか
「いたずら画像なのか?」
とかギャアギャア騒いだけど、結局わけがわかんないので、気持ち悪いしこりを残したままその日は別れた。
その後、A子のところにハイド君から電話が1回だけあった。夜中に。怖くてとらないでいたらしいのだが、何分も何分も延々と着信が続き、恐ろしくてついに電源を落としたそうだ。
次の日の朝に電源を入れるとメールが届いていて、そこには
「マタ遭おう2:30」
と書いてあった。そしてハイド君からの連絡は一切なくなった。
でも、話はまだ終わらない。この騒動から1年かそこらがたったある日に、A子がウチに転がり込んできて騒いだのだ。
なんと、バッグの中にあのメモがまた入っていたそうだ。俺も寒気を覚えた。文面はほぼ同じで、
『〇〇であなたを見かけて、気になったのでメモを入れた…』
というものだった。
しかし今度は場所がレンタルビデオ屋ではなく、地下鉄の駅の名前。紙は破いた手帳ノートみたいだった。差出人は××大学の学生、自称ハイド似の20歳の男。やっぱりあいつだと思う。
もちろんA子はこれに応えなかったし、幸いそのまま何もなく無事に終わってくれた。
今でも不思議なこのメモ騒動なんだけど、いったいなんで俺の顔だったのか、なんでA子は俺の顔を見て「ハイド君」だと信じ込んでたのか本当にわからない。ぜんぜん見当も付かない。
もしかして全部A子の狂言かなって思ったこともあるけど、さすがに違うと思う。バカだけど、根本的にああいうことをするタイプの人間じゃないし…
最後に、このハイド君は「クロダ」と名乗っていた。もしバッグの底に、自分の知らない畳んだメモがあって、それが「クロダ」からのものだったら気をつけてください。
好奇心で連絡しちゃうと、おかしな目にあうかもしれません。
長くて本当にごめんなさい。
もしかしたらまたあるかもしれないって不安はあるんだけど、とりあえずこれでおしまいです。



コメント
コメント一覧 (35)
うん、そういう類いの仕掛けだったのと、相手が存在感皆無なストーカー気質だっただけだよw
…十分怖ぇ((((;゜Д゜)))
今思うと顔も知らない相手に通勤の電車で一方的に見られてたわけだもんな、怖いわ。
ビューワーで開くと可愛い女の子なのに、サムネイルで見るとグロだったりするの
分かってしまえば簡単な事だしサムネイルも削除できるんだけど、知らないと驚くよ
モーションgifとかじゃないのか?
この遭うは災難や遭難などに使われる方のもの
(´;ω;`)
マタ遭おう 2:35
マタ遭おう 2:40
マタ遭おう 2:45
と時間が増えて行って最終的に2:50に
「今までのぜぇぇぇんぶ俺だよおぉぉ!!ドーン!!」
って叫びながらエガちゃんが現れるオチを思い描いてたのに…
ストーカーじゃなく、ハイド似に釣られるバカな女をからかって遊んでんだろうな。
生活範囲内でみかけたそれっぽい女に無差別で同じメモいれまくってんだろ。
だから向こうはいちいち入れた奴の顔覚えてないし、覚えててもメールしてきたのがそのうちの誰かわからない。
だからたまたま同じ人間に入れてしまっただけだと思うぞ。
10ありがとう
(財布の小銭入れ部分のチャックがたまに半開してこぼれちゃうだけで、誰かが私にお賽銭をしたのではない模様)
ありがとう。おかげで内容忘れた。
本当だったとしたら、これが一番あり得るかなと
あなたのお陰で眠れます
ありがとう
催眠術をかけられて、写真をA子の思う「ハイド似のイケメン」だと思い込まされてたのかな、と。
そうすると、催眠術にかかってない、先入観がない報告者が写真を見た時自分に見えた理由が分からないけど、報告者が「自分の写真」と言ったことでA子の催眠が解けて、本来の写真を見ることができた、とか。
メールはともかく、電話は声だけの情報に集中するから催眠術にもってこいらしい。
こいつ何枚もメモを用意して片っ端から女のバッグに突っ込んでるなwと笑ったわ
ロマンスに飢えてる女子は返信するかもしれない
開けてみたら「僕の鞄の中にこれが入っていました」
「僕と付き合いたいと思って入れてくれたのでしょう、会いましょう」
概略そんな内容の手紙に、私の住所氏名が私の字で書かれている紙片が同封されていた
ただし、その字は私の小学校当時のもので、それから練習して変な癖を直し
高校生の時は割と綺麗な字になっていた
なんで小学校の時かいたであろうものが今になって他人の鞄に?
気持ち悪くて放置したが、その後何事もなかった
ありがとうマジ助かった…
まあ※10さんのお陰でなんか救われたけど・・・
何かを入れるのは容易そうだ。怪文書ならまだしも汚物入れられたら嫌だから
ちゃんとチャックしとけよと、いつも思う
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