10年以上も前のことだから時効かな。でも墓場まで持ってく。

職場の同期にAって女がいて、そいつのことが大嫌いだった。
学歴も容姿も全く敵わないぐらいAの方が上だから、こっちは張り合うつもりなんてサラサラないのに、いつもやたら絡んできて小馬鹿にしてくる。
身に付けているものからお弁当の中身まで。彼氏を見られて馬鹿にされたこともあった。

ある時、週末に仕事が終わってから友達とご飯食べに行って夜の11時頃になった。
駅のロータリーで母の迎えの車を待っていたら、べろんべろんに酔っ払ったAが歩道橋の階段のところで肌着丸出しで胡坐(アグラ)かいて寝てた。
お酒好きで飲まれるタイプらしいとは聞いてたけど、こんなみっともないタイプだったのかと呆れた。声は掛けなかった。みっともない姿をみんなに見て貰えばいいwと思った。

その後、母を待ちながらチラチラ見てたけど全然起きる気配なし。
そのうち、ワンボックスからガラの悪そうな男が3人出て来て声を掛け、何を言ってるのか聞こえなかったけど
起きたAは男に向かって敬礼して、キャッキャ言いながら乗って行った。他にもロータリーには人がいたけど、誰も何もしなかった。
正直、下手に声を掛けるには怖そうな男たちだったし。

週明け、Aは出社してこず、そのまま退職した。一応、体調を崩したということを理由にしてたけど、たぶんやられたんだと思う。
声を掛けて母の車で送ってあげれば良かったんだろうけど、そんな気持ちに全くなれなかった自分の心は、あの時悪魔が巣くってたんだと思う。

でも恐ろしいぐらい後悔はしてない。



奥様が墓場まで持っていく黒い過去 Part.3