父の職業を勘違いしていたこと。
文を書くのが下手くそなので箇条書きで。
ちなみに母とは死別したため父子家庭で
祖母が亡くなるまでは3人暮らしでした。

・薄い色のついたレンズのメガネ着用

・若いころはパンチパーマ、途中からオールバック

・トヨタセンチュリーが愛車

・私服はテカったジャージばかり

・仕事用のスーツがなんかテカってる

・金のごついネックレスしてる

・ごつくて趣味の悪いロレックスの時計

・ワニ皮(?)のセカンドバッグ使用(汗)

・土日休みではない

・とても無口でほとんど話さないし、仕事の話など聞いたことがない

・グッドフェローズ、アンタッチャブルなどマフィア関連の映画ばかり観る

・なんでもない普通の日に祖母にジュエリーをプレゼントする

・わりと稼いでいるっぽい

などの理由から、父の職業をヤ◯ザと思っていました。
幼い頃おそるおそる祖母に尋ねると
祖母は「難しい、大変な仕事」と言いました。



小学校にあがるころには、父はもう100%ヤ◯ザだと確信していました。
だから、そのことを誰にも言ってはいけないし
私自身が父の職業を知っていることを
知られないようにしなければと気をつけていました。
父兄参観日とか運動会とか「無理なら来なくてもいいからね」
無駄に気を使っていました。
小・中学生のころは「結婚できるんだろうか」とか
「父が殺されないだろうか」とか
無意味な心配と不安でこころが一杯でした。

そんな中、祖母が亡くなり
私はさらに増した不安で夜も眠れないようになり
意を決して父と向き合うことにしました。

「お父さん、騒いだり泣いたり、その、お父さんの仕事の障害になるようなことはしないから、
本当のことを教えてほしい。お父さんの仕事って何?ヤクザなの?」

すると身構えていた父は顔を真赤にして
泣き顔か笑い顔か怒り顔かわからない表情で、
「○○士だよ」と一言だけいいました。
(すみません狭い業界だし父が個性的すぎるので身バレが心配で)


そこから、1つずつ疑問が氷解していきました。

・なぜジャージやスーツがテカっているのか
→テカっているのが好きだから

・なぜパンチパーマやオールバックなのか
→前髪が額に落ちるのはいやだが、ただの短髪は嫌だから

・なぜマフィア映画ばかり観るのか
→デニーロが好きだから。
レナードの朝やタクシードライバーも観ていたのにお前が覚えていないだけだ。

・金のごついネックレスとワニ皮のセカンドバッグはなんなのか
→どちらも祖父の遺品

・センチュリーはなんなのか
→母が好きだった車だから

・なぜ土日も仕事なのか
→独立して事務所を持っているのでサラリーマンとは違う

・なぜ仕事の話をしないのか
→そもそも無口だしお前が聞かないから話さなかっただけ

・なぜそんな悪趣味なロレックスなのか
→え?かっこいいだろう?

・なぜ祖母にジュエリーを?
→お前の世話を見てもらっているから

・なぜカラーレンズを?
→視力は悪くないが、メガネをしていると人見知りがマシになるし
色付きならなおさら

結局、父さんはただの
『ファッションが悪趣味気味のデニーロ好きなおじさん』でした。


コミュニケーションって大事だなと思いました。
小さい頃は自分のことを
『気遣いのできる大人っぽい良い子』だと思っていたけど
今考えたら思い込みの激しすぎるただのアホでした。

この前の誕生日にはテカテカのジャージをプレゼントしました。
喜んでいたので良かったです。


526 :1/2 :2016/02/01(月)18:34:32 ID:7Wp
今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その11