雪の降る夜

17/02/23
犬小屋で凍死寸前の同級生(8)が寝ていたのが修羅場。

もう20年以上前の話。
当時のことをちょっと思い出してしまったので投下しにきた。

宗教・キチ・長文・胸糞
当時8歳。うろ覚えのところもあるからそこは推測も混じる。
同級生=以下Aとする。

以上がアウトな方は回避推奨です。

Aは小学校に入ってすぐ転校してきた。(1年生の途中)
詳しくは知らないけど祖父母の元に母親と身を寄せていた風。
そこまでは珍しい話じゃないけど、その家の祖父母が
おかしな宗教にハマっていたことから近隣は遠巻きにしていた。

私とAは家が近所だったから登下校で毎日一緒になっていた。(集団)
Aは冬でもTシャツ半ズボンだったから当時の私には異様に見えた。
私の地元は毎年冬には20~30cmの積雪がある地方。
そんな中をTシャツと半ズボンだけで外に出すなと近隣の大人が
何度も言ったそうだが、祖父母は耳を貸さなかったそう。

クラスがいっしょだったから、給食の時に

「家で食べさせてもらえない」

って聞いて以来、食が細かった私は毎日おかずとか牛乳とかをあげていたのを覚えている。

今でいうネグレクトだが、どうもこれは宗教かぶれの祖父母の教育方針で

「薄着の方が強く育つ」

「〇〇様のお告げで子供に贅沢をさせてはいけない」

という理由かららしい。(母談)

見かねた大人が子供のおさがりをあげても祖父母が処分するという悪循環。

当時の近隣の大人たちの心境は

「関わりあいたくない」

「凍(餓)死でもしたら」

という感情が混じり、祖父母の眼に触れない範囲でご飯を食べさせたり、
登校の際に上着を貸して、下校の際に返すように言ったりしていたそうだ。

当時、児相とかがあったのかはわからないけど、大人たちは学校に相談したり
担任が直訴に来たり色々していたようだ。



2年生の夏休みに脱水症状で道端で倒れているところをうちの母が保護したこともある。
それがきっかけで体調がよくなってからAは家で夕飯を食べていくようになった。

こう書くと典型的な放置子を拾ってしまった風にも見えるけれど、
Aは放置子にありがちな悪ガキではなく、食べた食器を自分から洗ったり、
弟(3)をあやしてくれたり、大人と会話をする時に敬語を使っていたりと、
その年の子供にしてはしっかりしているいい子(母談)だった。
毎日うちでご飯を食べていることを気にしていつも私に謝っていた。

冒頭の出来事が起こったのは本格的な冬がはじまったころ。
その日、私一家は家族で日帰り温泉旅行に出ていて留守にしていた。

帰りの車の中で

「今晩にも雪が降り始めるね」

とか言いながら帰宅したのを覚えている。

家に戻ったら、犬が

「きゅーんきゅーん」

っていうか

「くぅーん」

っていうか、とにかく鳴いていた。

当時飼っていた犬は中型犬だったけど、亡き先住民の
猫のお母さん(気が荒かった)に育てられたせいか性格が丸く、
無駄吠えとかはしない子だったから家族全員不思議に思った。

基本は室内飼いで家族が留守の時だけ外につないでいたから
家族が戻ってくると早く家に入りたいから寄ってきたのに来る気配もなく、
ただ助けを求めるような声で鳴いていた。

小屋を覗いた父がガチガチに凍えたAを発見した。
霜が降ったみたいに髪が白くなっていたそうだ。

この時点で私は犬と部屋にいろと両親に言われ、パニックを起こす暇もなく部屋に入った。
(凍死寸前の同級生を8歳の娘に見せるわけにいかないと配慮したそうだ)
両親があわただしくしている中、近所に住んでいる母の妹が来てくれて私についていてくれた。

すぐ呼んだ救急車に母が乗り込んで、父がAの祖父母宅に怒鳴り込んで行った。
Aは朦朧としていたけど意識はあって、両親や駆け付けた救急の人の質問に
とぎれとぎれだったけどちゃんと答えたそう。

キチ祖父母は、雪が降ってもおかしくない気温のなか子供に
頭からホースの水をぶっかけて、朝まで外で過ごせと放り出したそうだ。

「悪霊を祓うためにカンゴリ」

だってさ。

怒鳴り込んだ父が逆切れされ、A祖父母宅でもみ合いになったらしく24騒ぎ。
危うく父が訴えられるところだったが、孫を凍死させかけた祖父母が檻行き。

Aは肺炎を起こしてしばらく入院した。
幸いというには複雑だけど発見後の両親の処置がよかったようで凍傷にはならなかった。
(雪が降らない地方の人にはピンとこないかもしれないけど、
濡れた状態で0度近い気温の外に半袖半ズボンで数時間いたら
手足が凍傷になってもおかしくない。)

そんな息子を見舞うことも、退院を待つこともなく母親が失踪。

呆れたことにA家は健康保険未加入だったらしく、
保険証がない状態で高騰した医療費は救急車を呼んだ両親がかぶった。

近隣、担任、うち両親が総出になってAの失踪した母親と、
生死のわからない父親を捜し、退院する直前に父親の所在がわかった。
(どう調べたのかは不明)

父親は、すでに再婚していたらしく医療費だけは支払ったものの引き取り拒否。
結局Aは施設に行った。

写真を整理していたら19歳で天国に召された犬の写真が出てきて、
その時のことが思い出されたので書き込みにきた。

あの時、父が言うには犬のほうがAに覆いかぶさっていたらしいから、
小屋に入ってきたAを必死にあっためていたんだと思う。
幼かった弟がいたずらしても反撃したり吠えたりしない子だったし。

退院した後のAがどう暮らしているのかは知らない。
一度うちに手紙が来て、母が返事を書いたけどそれ以降の連絡はなかった。
(私も読んだけど内容はもう覚えていない。ご飯を食べさせたことや、
手足がちゃんと動くこととか、助けてくれてありがとう的なことが書いてあったと思う)

今幸せに暮らしていることを願う。


227 :名無しさん@おーぷん ID:DSw
今までにあった修羅場を語れ【その21】