【※後味の悪さに注意】
11/09/19
11/09/19
じゃ、投下させていただきます。
すごく微妙な話で道徳的に気分が悪くなる人がいるかもしれない。あらかじめ謝っとく。障害者が出てくるけどそういった人たちを差別するつもりはありません。
俺の住んでる地域は、田舎ほど関係が密接でもなく、都会ほど我関せずでもない。
アパートなんだけどなんとなく他の部屋の人のこと知ってるし、大家も同じところに住んでいてよくあいさつしたり雑談したりするし、でも噂話とか悪いのに限って耳に届きやすい、そんな場所。
俺はそこに何年も住んでいて、他の人もあまり出たり入ったりしないからなんとなく下で顔合わせて、あー〇階の××さんだーとわかってあいさつ。顔見知りとはたまに立ち話もした。
そのアパートに一人おっさんが住んでた、たぶん俺より前から。
そしてたぶん娘と思われる女もいた、その娘さんは見た瞬間、ああ知的障害のある人だってすぐわかる人で奇声あげたり、ブツブツ何か言ってたり、すごい格好で外出たりとかあった。
ちょっと怖いなとは思ったけど、相手は女だったし、父親も何考えてるかわからん不気味な人だったから極力関わらなかった。
どういう生活してるのかまではわからないけど、娘さんは月何日かこっちで親父さんと暮らして、それ以外はどこか別のところで生活してるっぽかった。
んで、ある時、夜中にその娘さんが大声でわめいてるわけだ。その日はもうずっと、俺が聞いてただけで1時間は休みなく騒いでた。
ドアをドンドン叩いたり蹴ったりしながら
「開けろよーー!開けろ!!」
って騒ぐの。父親に締め出されたにしても騒音迷惑すぎると思ったけど、やっぱり関わりたくない。
次第に同じ階の別の部屋のドアとかも叩き出して
「開けてよ!開けてよ!」
って涙声なの。
その娘さん、結構いい年なんだけど、口調が舌ったらずで、それで子供みたいに
「開けてよー」
て泣き叫ぶわけだ。怖かったけどなんか胸も痛かった。
誰か別の部屋の人が警察呼んだみたいで、娘さんは連れてかれたけど、翌日耳にしたこと、あの部屋の親父さん、亡くなってたそうだ。ちょっと前に事故死って言ってたけど、状況的には自殺じゃないかって。
それを娘さんは知らずにいつも通り泊まりに来て、鍵を開けてもらえず騒いでいたらしい。もうなんともいえない気持ちになった。
それから娘さんはまた来た。今度は事情がわかってるからよけいに怖いし悲しい。ドア開けて出て、そこにお父さんはもういませんよって言ってやる勇気もない。(恥知らずに本音を言えば声かけて逆ギレされたらイヤだって思いもあった)
何日か娘さんは通ってきて騒いだけど、しばらくすると来なくなった。
ほっとしたのも束の間、嫌な噂ばかり聞こえてくるもんで、娘さんが亡くなったそうだって聞いた。(死因は聞いてない)
他人事だってわかってるのに強烈にあの
「開けてよー」
が記憶に残ってて落ち込んだ。夜眠れなくなって、病院行ったりもした。
夜にドアの外遠くで
「開けてよー」
って声がかすかに聞こえる。
聞くたびに、開けてあげなくちゃって気になって怖い。声が聞こえなくなるとすごい罪悪感で気分が悪くなる。
他の人も同じような経験でもしたのか、結構長く住んでたはずの人も一人二人と出て行った。
新しく入る人は、あいさつも会釈もしないで目すらあわせずすれ違うドライな若者タイプが多かったかな。新規の人はあの出来事を知らないからか、特に何が気になる風でもなかった。
ほとんど口きかないからほんとのところはわからんけどね。特に付近でホラースポットだと話題になることもなかった。
俺もさっさと出払えばよかったけど、懐事情とか仕事とかいろいろあって、ずるずる残ってた。
もしかしたら、もうあの
「開けてよー」
が聞こえてるのは俺だけかもしれないって思うとよけいに出て行きにくかった。
だから
「開けてよー」
って声が近づいてるなと思った時は、どうしようか本気で悩んだ。
近くにくるとドンッドンッて叩く音もかすかに聞こえてくるようになった。
もし俺の部屋のドアを叩かれて
「開けてよー」
って言われたら、開けなくちゃいけないって本気で思った。
部屋が違うぞ馬鹿野郎とかこっちくんなとか勘弁してくださいとかもう頭の中ごちゃごちゃほとんど俺が病気みたいになってた。
んで、同僚A(妻子持ち)に
「2年以上も昔のことを未だ気にしてるのは異常だ」
って言われてハッとした。
なんかつい最近の出来事ってイメージがずっとあったけど、実際その出来事から2年は確実に過ぎてる。
もう幻聴ってレベルじゃない。そもそも俺はそれまでこの「開けてよー」を神経過敏での幻聴だと思ってた。
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。どっちにしろ俺が参ってたのは事実だってんで、Aが一日泊めてくれたんだ、奥さんと子供いるのに。
そしたらその日は全然聞こえてこない。
朝起きてからAにそう言ったら、
「じゃあやっぱりあのアパートにいるから聞こえるんだ。早く引っ越せ」
って言われた。
すごい当たり前の対応なんだけど、こうやって一晩泊めてもらった上でこの言葉だからね。俺ちょっと泣きそうだったわ。
決心ついて即効次探して手続きして引っ越した。
環境変えたおかげか、幻聴「開けてよー」もなくなって不眠もだんだん解消されてきた。
憑いてくるタイプじゃなくてよかったって今は笑って言えるけど、もしあの「開けてよー」が俺の幻聴じゃなくて本当の霊現象だったなら、今もまだ
「開けてよー」
ってドアを叩いているのかな。誰かそれが聞こえる人はいるのか。誰か開けてくれる人いるのか、誰も聞こえてないのに続けてるのか。考えるたびにどうしようもない罪悪感で息苦しくなる。
コメント
コメント一覧 (29)
その親子のことはそうなる運命というか
今はあの世で親子一緒にいるから
報告主が罪悪感感じなくても大丈夫なんだよと言いたいよ。
60点
問題を解決せず長引かせて居ると思うな
「開けてよー」の幻聴が聞こえたら
ドアを開けてやればいいんじゃね?
その後どうなるかは知らんが
それを知らない娘はただ父親に会いたい一心で縋っていたのだとしたら、悲しい話でもあるな。
こういう事なんだろうなって思った。
起きた事と住んでた環境が紐付けされてた上に
記憶のリピートを無意識にしてたせいなだけ
たから環境を変えれば紐が無くなるから解消される
主は見てくれる人が居たからこれだけど
現状維持やってたら病院行き待った無しになるよ
東京圏ではよくある事
喋らないのは自分の方言がバレるから
祟りだ呪いだのほとんどはコレだろう
気のせいだと思っても、同じ環境にいればどうしても気になるからな
あれ顔色悪いですよって毎日言い続ければ
もしかして具合悪いの?って疑心暗鬼になり
気に病むようになるみたいな。
心の中でそれがこびりついてしまったんだろうね。
引っ越しただろ。何もしないタイプなら今もそこに住んでるよ
そのお父さんの自殺の原因、娘さんじゃなければいいな…
「開けてよー」が”建物の外から“聞こえてきたと、いつから勘違いしていた?
もう俺だけかも、ってそもそも他の人に聞こえてたかどうかなんて分からんし
娘さんが亡くなったってのもただの噂で来なくなったという事実があるだけだろ
とりついてるなら、おそらくその場所だ
むしろその事後とやらがこの話の本命だろ
2年にわたって苦しんだ事がこの人の修羅場の本質
ちゃんと小学校で文章の読み方習ったのか?お前
コメントする