農家

15/02/10
みんなほどスカッとはしないし、俺が何かしたわけでなない復讐?話。
雪で仕事がはかどらないので投下してみる。

俺は農家の長男。
祖父は兼業だったが親父は脱サラで専業農家になり、数年後雇用を機に法人化。
俺は大学卒業後2年ほど社会勉強した後帰郷して実家に入社、
今は役員をやってる。 

で、俺には帰郷してしばらくし、付き合いはじめた女の子がいた。Aとする。
Aとは地元の友人主催のBBQで知り合い、共通の趣味が多く意気投合。
すぐに交際スタート。
Aはいつもニコニコと朗らかで優しいし、よく気がつくし、美人。
俺はベタ惚れ。

俺もちょうど農業に慣れた頃で、1年もすれば結婚も意識していたので、
あちらのご両親に挨拶する場を設えてもらった。

向こうの実家に招かれ、まずは今まで挨拶できなかった非礼を詫びた。
あちらのご両親は上品で優しそうなお二人で

「いえいえ、いつも娘がご迷惑をおかけしまして・・・」

みたいな感じだった。

挨拶もほどほどに、改めて家族構成や職業なんかの自己紹介をはじめた。
が、俺が農家だと知った途端、ご両親の態度が豹変。

「うちの娘は百姓にくれてやるために大学まで出したわけじゃない!」
(ほんとにこう言われた)

とか

「おっとりしたうちの娘をだまして奴隷のように こき使うつもりだろう!」

とか、両親で攻める攻める。俺突然の豹変にオロオロ。

Aにヘルプを目線で送ったが、Aもオロオロ。仕方なくその日は帰った。

親父が農業始めた当時は母親や祖母も肉体労働していたけど、
ここ何年も2人は農作業なんてやってない。

Aは職業が金融系だったので

「結婚したら経理手伝うよー」

とか冗談っぽく言ってたけど、別に実家の仕事やってもらおうとか思ってなかった。

それに、両親からは

「お前の嫁さんになる人には無理やり家業やらせるようなことはしたくない。
(だから結婚相手はお前の好きにしろ)」

とか常々言われてた。

経理や事務は母親と従姉妹で回ってたし。



Aとは

「少しずつでもわかってもらおう」

とか励ましあっていたが、そのうちおかしな方向に。

「本当に農作業しなくていいの?」

だとか

「農家って変な風習あるんじゃない?」

とか。

ひょっとしたらご両親に何か吹き込まれたのかもしれない。
まぁ、それなりに田舎なんで都会にはない風習もあるが、
それは地元が同じAも知ってるはず。

とうとう最後には

「やっぱり農家の奴隷にはなりたくない!」

とかAまで言い出して、俺撃沈。

俺は両親が農業していたからここまで育ててもらったし、何より農業が好きだ。
なんというか俺と俺の家族全てを否定された気がして心が折れてしまい、別れることに。

俺が別れが切り出すと

「やっぱり奴隷にするつもりだったんだ!企みが見透かされて手を引くんだろう!」

みたいなこと言われてさらに撃沈。

友人たちが盛大になぐさめてくれて救われ、時間とともに段々と怒りがこみ上げてきた。
とはいえ、どうこうする気は無く、社会勉強と割り切って前向きに生きていこうと思った。

その後俺は仕事に精を出していたがひょんなことから今の嫁と知り合い、結婚。
嫁は結婚・出産による休養中の従姉妹に代わって母親と事務や経理をしてくれてる。


で、前置きが長くなったが、最近Aからメールがきた。
というのは、少し前、親父が少し大きな賞をいただいた。
全国紙の地域欄やローカル局のニュースで取り上げてもらえるレベル。

それに伴ってあちこちから取材を受け、俺が進めてるいくつかの企画も
地方紙や関連団体の機関紙で紹介された。

また、帰郷以来お世話になってる青年系商工団体でも少しエライ役がついたり
そのツテで俺が企画した地元農商工系イベントが盛況だったこともあって
社交界(笑)でも少しだけ名が知れた。

どうやらそういった事情を知って、復縁したい様子。

「あのときはあなたの愛を試した」

だの

「今ならうちの親もわかってくれる」

だの

「やっぱりあなたしかいない」

だの。

当時の怒りと悲しみが湧き上がってきたが

「いえ、おかげさまで今幸せなので遠慮します^^」

と、新婚旅行でいったLAの夜景の写メを添付して返信してやった。
付き合ってた当時、Aが西海岸に憧れていたのを思い出したので。

なんかファビョったメールが来たので

「LA楽しかったです^^是非旦那さんと行ってくださいね^^」

と返して以後拒否。

友人のツテで聞いたら婚活失敗したらしく、30過ぎた今も独身で、
あちこちで男紹介してクレクレやらかしてどんどんぼっちになってるらしい。

やっぱり、恨みながら生きていくよりも、前向きに生きて
幸せになることが一番の復讐だなぁ、と思う今日この頃。


460: 名無しさん@おーぷん ID:Hxb
本当にやった復讐 2