大昔の話になりますが……
この話の関係者とはほぼ絶縁(もしくは死別)してるので、
あまりフェイクはないです。長いです。


私の実祖母がほぼキ印の人で(祖父は早くに他界)…

・敷地内で犬・猫・亀等を二百匹以上も飼育(家の中も居間を除き風呂もキッチンも猫が占領)

・某学会の熱心な信者

・今で言う境界性人格障害?のような振る舞いで親戚中に絶縁される

・借金まみれ

といった感じで、3人の実子(長男・次男[私の父]・長女)の全てと絶縁。


そんな祖母に育てられた私の父もかなりのキ印で、
当時はまだそんな言葉はなかったが、今で言う毒親でありモラハラ夫だった。

母は精神を病んで家庭は崩壊。
高校を辞めた私は家を出ることにした。
ところが、友達もおらずお金も無い私は行く宛がなく、
年賀状の住所だけをたよりに祖母の家をたずねた。

これで、祖母が実は寂しがりやで素直じゃないだけの心優しいお婆さん、、
だったらよかったのだが、そんなことはまったく、なかった。



祖母はひたすら金に汚く、毎日延々と人の悪口をいい、
自分の悪口に勝手に激昂して私に当たり
神様にだけは狂ったように祈り続けた。

住まわせてやるのだから手伝え(これは当然かな)と言い、
動物園並の犬猫等の世話を私に丸投げ。
家の中は極度に不潔で、料理もままならないうえ風呂も使えないので、
毎日2km先の銭湯まで徒歩で通い、オニギリを買ってやり過ごした。

そんな祖母・父・母の血を継いだ私もやはりかなりオカシイ人間のようで
(そのときは人生を投げていた、というのもあるけど)
なんとそんな祖母と動物と10年も一緒に暮らした(笑)
祖母の一人劇場も慣れてくると無視できるようになり、
動物の世話もシステマチックにして効率化。
朝3時に起きてエサやりと掃除、
8時から19時までバイト、またエサやりと掃除、散歩。
バイト代は全て動物の病院や餌等に消えたが、途中から夜の仕事もはじめ、
借金返済にあてた。

祖母の機嫌を損ねないよう、煙草やコーヒーを常に切らさぬよう気を効かせ、
一緒にお祈りもしたりした。
今思えば、本当に馬鹿かと思う。


そんな中、祖母が他界。
親戚に連絡したが、もちろん絶縁されているので、
父と叔母叔父含め全員がスルー。
相続も放棄するという。
家も庭も動物の尿臭が染みこみゴミまみれ
借金まみれなのだから当たり前なんだけど。。

私は動物を捨てたり
全てを引き連れ引っ越すということが考えられなかったので
借金ごと、普通に相続した(馬鹿ですね…)。

それで、ひとりぽつんと祖母の遺品整理を(捨てられないタイプですさまじい量だった)した。

祖父の書斎は動物も入れないくらいモノに埋もれ
ただの物置=ゴミ置き場と化していたのだが
その奥の奥から、かなり古ぼけた小さめの漬物の容器(黄色いやつ)がでてきた。

もう遺品整理も面倒になってきていて、
ほとんどのものをろくに確認もせずにゴミ袋に放り込んでいたのだが、
その容器はなぜかテープでぐるぐる巻きにされていたし、
持ちあげられないほど重いので興味本位で開けてみた。

すると中から、ヤ◯ザがするみたいな金の喜平ネックレスやブレスレットが大量に……。

偽物かと思ったが質感や刻印的に本物っぽいので、
無作為に選んだ数本を持ち他県の貴金属店に鑑定に行った。
(噂が広がるのが怖くて)

結果、本物だった。

自宅に戻り改めて重さを測り、
貴金属店でメモったグラムあたり買い取り額で計算すると
目玉が飛び出るほどの価格だった。

一応、税務署に正直に相談し、目玉が飛び出るほどの相続税を払ったが、
それでも痛くも痒くもないと思えた。
借金は完済して、動物を引き連れて縁もゆかりもない県の田舎に越して、
結婚して、今に至ります。


あの金のネックレスは、祖父が買い集めたんだろうけど、
ただの会社員の祖父のどこにそんな金があったのだろう、とか。

なぜ漬物容器にぎちぎちに詰めていたんだろう、とか。

神に祈り人を罵ることじゃなく、
家の掃除に精を出してれば、祖母ももっと良い人生が送れただろうに、とか。

いろいろ思うことはありますが、
動物たちが幸せになれて、本当によかったなあ~、と、思ってます。


173 :名無しさん@おーぷん :2016/01/21(木)18:17:06 ID:gHd
今までにあった修羅場を語れ【その16】