きちがい

14/04/04
オカルトじゃないがスレタイには沿ってるから投下。

初めての子供が生まれたころ、1階に大家が住んでいるアパートを借りて、家族で住んだんだけど、この家での体験談。

平日、育児休暇をとってたまたま家族3人で部屋にいたとき、ふいに鍵を開けるがちゃがちゃという音がして、扉が開いた。

妻と2人、何が起きたかわからずぽかんとしていると、大家がづかづかと部屋に入ってくる。このときはまだ事態がのみこめず

「何かご用ですか?」

なんて間抜けな質問したんだが、冷静に考えると勝手に鍵開けるのも変だし、玄関口ならともかく部屋にまで勝手に入ってきたのもおかしい。

大家は変な薄ら笑い浮かべながら勝手に押し入れとかを開けつつ

「わかってるのよ?」

とつぶやく。



さすがに異常さに気がついて、ちょっとむっとしながら

「いや勝手にそこら見るのやめて下さい。何のご用ですか!?」

と強めに言ったところ、相変わらず薄ら笑いを浮かべながら大家は

「わかってるのよ。あなたのところで拷問電波出してるのは」

と言い出した。

あわてて部屋から押し出したが、本当にこんなこと言い出す人間を見たのは初めてだった。

その後も拷問電波がひどいだの、あんまりひどいときは救急車やパトカーを呼ぶなど色々しゃべっていたが、衝撃的すぎてあんまり覚えていない。

春先になるとたまに救急車が家に来ていたのはこれだったのかと妙なことに感心していた。

それまでは多少話にちぐはぐなところはあるものの見た目は普通のおばさんだと思っていたんだが、とたんに怪物めいて見えてきた。

妻と赤ん坊だけのときに襲撃されてはたまったもんじゃないので、それから部屋を探してあわてて引っ越した。

が、木の芽時になるとああいう人種が悪化するのは本当らしいので、みんなも注意してくれ。

※木の芽時(このめどき)・・・3月~4月、精神のバランスを崩しやすい時期と言われている。

もう数十年前の話だけど、今でもあの大家がそこにいるのかはわからない。