既婚の男が会社でする雑談といえば、
どこも同じようなもんだと思うが嫁のドジ話か子供の話か仕事の愚痴。
愚痴を言う空気の職場じゃないんで、自慢にならないギリギリラインの子供話と
ノロケにならないギリギリラインの嫁への愚痴の割合が多い。
(昨夜の味付けがイマイチとか、嫁がデブだとか)
新入社員Aがそれを横で聞いて
「なんで離婚しないんですか?」
と真顔で言う。
「料理がイマイチでデブで劣化した妻なんている意味あるんですか?」
カチンときたが
「あーまーいろいろあるんだよ」
でゴマカした。
しばらくして気づいたがAは頭がいいんだが、言葉をそのまま受け取るタイプのやつで
謙遜の
「こないだの××自信なかったんですよね」
に
「自信ないのに提出したんですか?」
と返すようなヤツ。
だんだんそういうヤツだとわかってきたんで、周囲もそれなりに扱うようになった。
ある時Bという社員が、ご近所トラブルに巻き込まれたとかで昼休みにその話をしていた。
ご近所に騒音を撒き散らすジジイがいて、
ちょうど町内会の役員(持ち回り)だったB家が巻き込まれたとかなんとかだった。
Bが
「カミさんがついカっとなって言い返して、まいるよ…」
いつの間にかいたA
「なんで離婚しないんですか。トラブル起こす妻なんかいらないじゃないですか」
B「あのな、子供がいると離婚なんてそう簡単にできないんだよ」
そんな話もすっかり忘れた頃、秋になって会社の慰労会を兼ねたBBQがあった。
基本家族も連れてきていいことになっているBBQで、
Bの家も嫁と子供2人が来ていた。
その場では大きな騒ぎにならなかったのであとで聞いた話なのだが
なんとA、B嫁と子供に
「子供がいて離婚できないそうなので貴方達から身を引いて欲しい」
と直談判したらしい。
Bはちょうどビールを取りに行っていていない時だった。
戻ってきたB、中学生の長女に
「離婚したいんだって?へー」
と言われ、嫁に涙ぐまれパニック。
俺が気づいた時はすでにB一家はいなかった。
Aを問いつめるどころじゃなく、とりあえず帰って家族会議になったようだ。
その後離婚してないからB家はおさまったんだろう。
後日BがAに抗議すると、Aは
「言いにくい事を言ってあげたのに」
とご立腹。
結局上司から正式に
「他人の家庭の事に口を出すな」
「社会人として最低限のマナーだ」
と叱責されて終わった。
それ以来、Aが来るとみんな雑談をやめてそそくさ逃げるようになった。
Aの異動が決まった時は皆ほっとした。
91 :名無し 2015/10/28(水) ID:AzL
今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その10



コメント
コメント一覧 (16)
自分もそう思っていたがよくよく考えると
世代も十数年の差があり、趣味も好みもバラバラ、話題性のあるイベントばかりじゃなく、興味のある分野も女より広範囲で、毎日顔を合わせる関係だが仕事の愚痴を言ってはいけない、共通点は男なだけ、だがうまく関係を維持しなければならない、
となるとけっきょく“家族貶し“が最適解なんだよ
その場にいない人を話題にするのは男女ともにあることだし
面白いことに男は、家族を貶すのと、本当に嫌いなやつを貶すのには、違う脳内回路を使ってるみたいだよ
家族の場合はアホかわいいとか、ったくしょーがねーなーといいつつ惚気込みで愚痴るとか、一種の愛情が含まれてる
女がグループ内のバランスを取るために、誰かよその人間の悪口を言って盛り上がるのと一緒に見えるけど、実は全然違うらしい
女みたいにメイクやファッションや恋愛という鉄板もないし
意外と苦労の末にたどり着いた答えなんだそうだ
うちの子運動神経悪くてーとか旦那がメタボに引っかかったのに気をつけない、
お母さんが最近習い事で忙しくてご飯が手抜きでさー、とか。
正直既婚女性でも子供と旦那さんの話ばかりする人は苦手
じゃあ逆に家族の自慢話をしてみろ。どうなるか?
家族sage以外の話題のない寂しい連中ダネ
職場に、いつも同じような嫁の愚痴垂れ流してるジジイおる
「離婚すれば?」っていつか言っちゃいそうでコワヒw
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