03/03/22
私が子供の頃に、父親から聞いた話なのですが、私の家の近くに商店街があり
商店街の真ん中ほどに大きな肉屋があり、その肉屋には色白で綺麗な娘さんがいました。
(実際私も、何度か見ましたが、子供の私でも綺麗だということはわかっていました)

肉屋の中には大きな冷凍庫があり、そこには大きな豚の肉が吊してありました。
子供の私にはその豚の肉が巨大な生物に見えたものです。 

その肉屋の娘さんも年頃になり、ある日の事娘さんは結婚し嫁いで行きました。
ですが、1年後に離婚し、実家に帰って来てしまいました。そのときは

「あんなに綺麗な人をもったいない」

と近所の噂になっていましたが、そんな、綺麗な女性を
世間の男はほっておくわけもなく、離婚後1年で再度嫁いで行きました。 

今度のお相手は、40歳前後の中年男性で親としてはもう少し歳の若い男性をと
願ってはいましたが、今で言うバツイチ。はやく孫の顔も見たいと思い
渋々嫁がせましたが、しかし、その結婚も長くは続かず、 
今度は半年で離婚になってしまったそうです。



すると、最初の結婚の時は近所の人たちも相手が悪いように言っていましたが、
噂が噂を呼びその噂は以外とはずれては、いなかったそうです。 

その噂とは、昼はとっても良く気が利く良家の娘という感じですが、 
しかし夜になると異常な行動をするというのです。
寝ている旦那さんの体にすり寄ってきて、旦那さんの臭いをいつまでも嗅いでるそうです。 

最初は我慢をしているものの、毎晩毎晩臭いを嗅ぐ仕草はまるでそう豚のよう。 

肉屋の娘・色白・豚のような仕草。あまりにも奇妙で気持ちが悪くなり 
ある晩の事、その旦那さんは真実を確かめる為、夜の妻の事を
観察してやろうと思い、その日は早く寝たそうです。 

妻が臭いを嗅いでる姿をそーっと薄目を開け観察していると 
妻は小さな声でブウブウと唸っていたそうです。 

そのうわさ話が広がり肉屋さんもいたたまれなく、どこかへと引っ越して行きました。


322: あなたのうしろに名無しさんが・・・
洒落にならないくらい恐い話を集めてみない?Part31