嫁とは同じ職場だった。小型トラックでの配送業。
かつての嫁は本田翼を2倍くらいボーイッシュにしたような感じだったな。
そんな嫁を好きになった俺は、飯に誘ったり、休日にデートに誘って遊んだりした。
ボーイッシュな嫁はホントにサバサバしていて、俺を恋愛対象として
見てくれているか全く分からなかった。
でも、よく笑う健康的でボーイッシュな嫁が大好きだった。
俺は社内ではお調子者のキャラクターだったので、普段から
「嫁ちゃん、かわいいね!」
みたいなジャブを打ちまくってたが全く効果が無く、ゲラゲラ笑ってスルーされてた。
そんな時、俺が交通事故にあった。
会社の朝礼が終わって皆のトラックがプラットから続々と出ていく。
嫁と俺は配送のルートが近かったので、プラットを出て、
しばらく俺の2、3台後ろを走っていた。
すると、俺のトラックに大型トラックが追突して
中型ダンプとサンドイッチされる事故に巻き込まれた。
ハンドルで腹を強打して腹がよじれる様に痛かったのを覚えている。
腕は骨折して、首の少し下をガラスで切って滝の様に血が出てきた。
すぐに後ろを走っていた嫁と別の同僚がトラックを降りて走ってきた。
嫁「俺くん!大丈夫!?」
俺「おお、嫁ちゃん。腹がちぎれるほど痛い。救急車呼んで。
あとこの痛みに耐え切れたら俺と付き合って。」
お調子者のキャラの俺はなんとかテンパってる嫁をなだめようとした。
けど、とにかく腹を強打した痛みに耐え切れなくて、
ものすごく脂汗をかいてそのまま意識を失った。
腹の内出血の手術も終わって2日くらいで病室で目覚めると、
ボーイッシュな嫁が足を組んで椅子に座っていた。
嫁「痛みに耐え切れてよかったね。
私、二人きりの時しか女の部分見せないけど、これからよろしくね。
じゃあまた来るね。」
とだけ言って帰って行った。
そして1年後に結婚した。ボーイッシュでツンデレな嫁だけど、
いまだに二人きりの時(誰も見てない時)にはしっかり甘えてくるから可愛くてたまりません。
285 :名無し2016/07/11(月)
【昔を】真・みんなの馴れ初めをおしえて【思い出して】 その19
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