パン

269:
あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/10 10:20
オレは8年前パン屋で働いていたんです。

当時、真冬で朝から昼まで食パンを焼いていたんですけど、食パン工場は1人~2人で作業をするんだが場所が隔離されていて、12時を過ぎると人がオレ1人になるんです。

その日は無性に寒くてオレは、人が3,4人は入れるパンを焼く釜で温まろうと思ったのが恐怖の始まりでした…。

その、釜は分厚い鉄の扉があり、中から開けることが出来ない代物なんです。

オレは扉が閉まりきらない程度まで扉を閉めて、一服をしながら温まっていたら、突然カチャっと音がして扉がしまってしまいました…釜の中はまだ熱く、扉を閉めると熱がこもり息が出来ないのです。



どうにか出なきゃと思い、扉に付いている小窓を叩き壊そうとしたが熱くて触る事もできない…どんどん意識も遠のいてきたがそれでも何とかしようとした。

下を見ると扉と床にすき間があり、そこから外の空気を吸うも床が熱く顔を火傷してしまいました。(まだ後が残ってる)

それでもオレは、そのすき間から空気を吸ってなんとか意識を保っていた。

しかし、ここには誰も来ない事(オレが戸締りしてた)はオレが一番よく知っていたため次第に気力がなくなってくる。

オレは半分あきらめていたのか、すき間から空気を吸うのをやめて小窓を、ぼーっと眺めていたいました。

小窓の向こうに見える物は、オレがさっきまで飲んでいたCCレモンが見えるだけだったのが悲しかったです。・゚・(ノД`)・゚・。

それから、5~6分たった頃、小窓に人影が見えたんです。

オレは気が狂うほど熱い扉を火傷も気にせず叩いたんです(ムチャ熱かった)。その音に気がついてくて助けてくれたのは、工場長のH野さんだった。

H野さんはあわてて扉を開けてくれ、オレは扉の外に飛び込む感じで脱出して、冷たい空気を浴びた時泣いちゃいました(藁

そんなオレを見てH野さんは

「何やってるの?こんな事したら死んじゃうじゃないか!!」

と叱られちゃいました。・゚・(ノД`)・゚・。

後日、なんで工場に来たのか聞いたら、オレがいつまでたっても本館に(食パン焼くのが終わったら本館で作業する)来ないから心配して来てくれたらしい。

まぁ、H野さんが来てなくても、恐らく死んでなかっただろう(釜の熱が冷めるから)しかし、今でも夢に出てくるくらい恐怖した。

今でも密室は怖いです…。


283: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/03/10 12:10
>>269 
俺も閉所恐怖症だからわかるよ。 
すごく怖かったろう・・・。俺も読みながら(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル 


引用元:https://hobby2.5ch.net/test/read.cgi/occult/1047119945/