虚ろ

何を書いても構いませんので@生活板64

233: 一回は一回です。。 18/07/26(木)23:47:13 ID:1xe
搾取子だった。
俺は知的障害者の姉の世話をする為に生まれたらしい。
家では全て姉優先で共働きの両親がいない時は俺が全て面倒を見る、俺もそれが正しいことだと従っていた。

一応姉も俺も学校には通っていたがそこでの姉の面倒は何故か先生がやってくれた。(俺がやりますと申し出ても先生が断った)だから学校では先生のおかげでその年齢らしい振る舞いはできていたと思う。



流石に知能の面で姉は高校に通えなかったが俺は合格し高校に通えた。
アルバイトできる年齢なので働き収入は全部姉の為に使っていた。

今年のような暑い日、アルバイトの休憩時間に姉の様子を見るために家に戻るとエアコンが何故か切れており姉が熱中症と思われる症状で倒れていた。

すぐに救急車を呼ぼうとしたがふと思い留まった。
何故今まで思ってもいなかったことを急にそう思うようになったのはよくわからないが、姉がこのまま死ねば姉も俺も楽になれるんじゃないかと魔が差した。

そう思うと行動は早かった、エアコンを暖房設定にしてアルバイト先に戻った。

結果姉は死んだ。
エアコンは本来冷房設定になっていたが何故か切れていた、その後暖房にしたのは俺だが姉が間違えて暖房にしたと片付けられた。

姉が死んで以降、両親は俺に構うようになった。姉がいた時はそんなでもなかったのに。

今は成人して独立して自由を謳歌しているがあのまま姉が生きていればこんな生活はできなかったと思う。


引用元:https://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1532137404/